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日本板硝子8年ぶりに社長交代、細沼氏が就任

2023.02.06

細沼新社長(左)と森新会長
 日本板硝子㈱は、このほど開催の取締役会において、4月1日付で取締役代表執行役社長兼CEOに細沼宗浩氏が昇格し、森重樹氏は取締役代表執行役会長に就く、代表執行役の異動を決定した。同社の社長交代は8年ぶり。
 なお本異動については、6月下旬に開催予定の定時株主総会の日に森重樹氏が取締役および代表執行役を退任し、執行役会長となる予定。
 同社では、今回の異動について「現代表執行役の社長兼CEO退任に伴う異動。中期経営計画『リバイバル計画24(RP24)』の主要施策遂行により営業利益改善が進んできたこと、欧州の自動車ガラス事業についてピルキントン社買収に伴うのれんおよび無形資産を減損し財務上のリスク軽減の道筋がついてきたことから、次世代に引き継ぎ体制の刷新を図るため」と説明している。
 1月30日午後5時から東京都港区のベルサール三田Room3で行われた社長就任発表会見の席上で、細沼氏は「新社長として取り組むべき内容は比較的クリアで、欧州を主とした自動車ビジネスの収益改善、ソーラーを含めた建築ビジネスの成長、高機能ガラスにおける新規ビジネス開拓、そして、これらによってフリーキャッシュフロー創出力を高めて財務改善につなげていくこと。そこでは、脱炭素つまりDecarbonization、そしてDigitalという2つの“D”がキーワードになる。これらの課題を現社長の森から引継ぎ、いかに戦略面そして実行面でのレベルを上げていくか、が私に課されたものだと考えている」との考えを示した。
 また、「そのためには、役員・社員の力を結束させることが何よりも大切。オープンなマインドを持って、フラットでフランクな組織をつくっていくこと。国籍やバックグラウンドに関わらず多様なアイデアのなかから良いものを選んでいくこと。厳しい状況であっても、ポジティブな思考でチャレンジしていくこと。そういう考え方やマインドセットを、これまでの経験も活かしながら全社に浸透させて、強い組織を作り上げたい」と、社長就任への意気込みを語った。
 新任社長兼CEOに就任する細沼宗浩(ほそぬまむねひろ)氏は埼玉県出身、1972(昭和47)年11月27日生まれの50歳。
 東京大学大学院を修了後、1998(平成10)年4月に㈱日建設計に入社、2005年7月㈱ボストン・コンサルティング・グループ入社、10年10月住友スリーエム㈱(現スリーエムジャパン㈱)入社、18年6月日本板硝子㈱入社、上席執行役員経営企画統括部統括部長、19年6月常務執行役員経営企画統括部統括部長、21年1月執行役常務建築ガラス事業部門事業部門長、22年4月 代表執行役副社長兼COO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)、同年6月取締役代表執行役副社長兼COO。
 所有株式数は2万9900株(2022年9月末現在)。
 ◎代表執行役の異動(敬称略、( )内は現職)
 ▽取締役代表執行役会長 森重樹(取締役代表執行役社長兼CEO)▽取締役代表執行役社長兼CEO 細沼宗浩(取締役代表執行役副社長兼COO)

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