セントラル硝子25年3月期通期 連結売上高1442億3300万円 成長戦略を中期経営計画として策定
2025.06.02
セントラル硝子㈱は、2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)の決算を発表した。
連結経営成績は、売上高1442億3300万円で(前年同期比10.0%減)、営業利益106億2900万円(同26.8%減)、経常利益121億6400万円(同25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益56億7800万円(同54.5%減)となった。
個別経営成績は、売上高523億2000万円(前年同期比0.2%増)、営業利益39億7200万円(同30.6%減)、経常利益103億8600万円(同1.2%増)、当期純利益69億4300万円(同35.8%減)となっている。
セグメント別の概況は次の通り。
○ガラス事業
建築用ガラスは、建築需要が低調に推移したため、売上高は前期を下回った。自動車用ガラスは、顧客の一部稼働停止により販売は減少したものの、原燃材料他のコスト上昇を継続して製品価格に転嫁したことから、売上高は前期並みとなった。ガラス繊維は、自動車向け製品の販売の回復により、売上高は前期を上回った。
以上のことから、ガラス事業の売上高は584億6700万円(前期比1.6%減)となり、営業損失は24億6200万円(前期比14億7500万円の減少)となった。
○化成品事業
素材化学品は、発泡剤原料及び農薬関連製品の販売が堅調に推移したことから、売上高は前期を上回った。医療化学品は、海外向けの麻酔原薬の販売が低調に推移したため、売上高は前期を下回った。電子材料は、AI半導体等の需要増加により、半導体向け特殊ガスの販売が増加したことから、売上高は前期を上回った。エネルギー材料は、欧州を中心としたEVの需要低迷により、リチウムイオン電池用電解液の販売 が減少したため、売上高は前期を大幅に下回った。肥料は、主力の被覆肥料の販売が堅調に推移し、売上高は前期を上回った。 以上のことから、化成品事業の売上高は857億6500万円(前期比15.0%減)となり、営業損失は81億6600万円(前期比24億2200万円の減少)となった。
なお、2026年3月期(2025年4月1日~2024年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高1450億円(前期比0.5%増)、営業利益75億円(同29.4%減)、経常利益80億円(同34.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益55億円(同3.1%減)を見込んでいる。
◇
決算発表と同時に、昨年公表した、長期ビジョン「VISION2030」の数値目標である「営業利益200億円、ROE10%以上」の実現に向け、財務目標と各事業の具体的な成長戦略を中期経営計画として策定した。
◎中期経営計画の概要
⑴長期ビジョン「VISION2030」の実現に向けた取組み
2025年から2030年までの6年間を2つのフェーズに分け、それぞれのフェーズごとの経営課題に取り組んでいく。
【Phase1】
2025~2027年度=成長への基盤強化
【Phase2】 2028~2030年度=本格的な成長軌道へ
⑵基本方針
〇事業戦略
・スペシャリティ製品の拡大
・エッセンシャル製品の強化
〇成長戦略(事業ポートフォリオ最適化)
●投資戦略
・「成長性×ROIC」分析によるメリハリをつけた経営資源の最適配分 ・近視眼的にならない中長期的な目線での成長投資
●ROICマネジメント
・事業ロードマップに基づくあるべき姿の追求
・事業ROICのモニタリングにより資本効率を改善
○ESG経営による事業基盤強化
・人的資本経営の推進
・環境課題の対応
・デジタル活用の推進
◎開示セグメントの変更
従来、「化成品事業」、「ガラス事業」の2つを開示セグメントとしてきたが、情報開示の充実を図るべく、2025年度から「電子材料事業」、「エネルギー材料事業」、「ライフ&ヘルスケア 事業」、「ガラス事業」、「その他」の5つを開示セグメントとする。
連結経営成績は、売上高1442億3300万円で(前年同期比10.0%減)、営業利益106億2900万円(同26.8%減)、経常利益121億6400万円(同25.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益56億7800万円(同54.5%減)となった。
個別経営成績は、売上高523億2000万円(前年同期比0.2%増)、営業利益39億7200万円(同30.6%減)、経常利益103億8600万円(同1.2%増)、当期純利益69億4300万円(同35.8%減)となっている。
セグメント別の概況は次の通り。
○ガラス事業
建築用ガラスは、建築需要が低調に推移したため、売上高は前期を下回った。自動車用ガラスは、顧客の一部稼働停止により販売は減少したものの、原燃材料他のコスト上昇を継続して製品価格に転嫁したことから、売上高は前期並みとなった。ガラス繊維は、自動車向け製品の販売の回復により、売上高は前期を上回った。
以上のことから、ガラス事業の売上高は584億6700万円(前期比1.6%減)となり、営業損失は24億6200万円(前期比14億7500万円の減少)となった。
○化成品事業
素材化学品は、発泡剤原料及び農薬関連製品の販売が堅調に推移したことから、売上高は前期を上回った。医療化学品は、海外向けの麻酔原薬の販売が低調に推移したため、売上高は前期を下回った。電子材料は、AI半導体等の需要増加により、半導体向け特殊ガスの販売が増加したことから、売上高は前期を上回った。エネルギー材料は、欧州を中心としたEVの需要低迷により、リチウムイオン電池用電解液の販売 が減少したため、売上高は前期を大幅に下回った。肥料は、主力の被覆肥料の販売が堅調に推移し、売上高は前期を上回った。 以上のことから、化成品事業の売上高は857億6500万円(前期比15.0%減)となり、営業損失は81億6600万円(前期比24億2200万円の減少)となった。
なお、2026年3月期(2025年4月1日~2024年3月31日)の通期連結業績予想は、売上高1450億円(前期比0.5%増)、営業利益75億円(同29.4%減)、経常利益80億円(同34.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益55億円(同3.1%減)を見込んでいる。
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決算発表と同時に、昨年公表した、長期ビジョン「VISION2030」の数値目標である「営業利益200億円、ROE10%以上」の実現に向け、財務目標と各事業の具体的な成長戦略を中期経営計画として策定した。
◎中期経営計画の概要
⑴長期ビジョン「VISION2030」の実現に向けた取組み
2025年から2030年までの6年間を2つのフェーズに分け、それぞれのフェーズごとの経営課題に取り組んでいく。
【Phase1】
2025~2027年度=成長への基盤強化
【Phase2】 2028~2030年度=本格的な成長軌道へ
⑵基本方針
〇事業戦略
・スペシャリティ製品の拡大
・エッセンシャル製品の強化
〇成長戦略(事業ポートフォリオ最適化)
●投資戦略
・「成長性×ROIC」分析によるメリハリをつけた経営資源の最適配分 ・近視眼的にならない中長期的な目線での成長投資
●ROICマネジメント
・事業ロードマップに基づくあるべき姿の追求
・事業ROICのモニタリングにより資本効率を改善
○ESG経営による事業基盤強化
・人的資本経営の推進
・環境課題の対応
・デジタル活用の推進
◎開示セグメントの変更
従来、「化成品事業」、「ガラス事業」の2つを開示セグメントとしてきたが、情報開示の充実を図るべく、2025年度から「電子材料事業」、「エネルギー材料事業」、「ライフ&ヘルスケア 事業」、「ガラス事業」、「その他」の5つを開示セグメントとする。