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公益財団法人・旭硝子財団 第35回 記念時刻発表会2026 「環境危機時計」調査 時刻は2年連続で6分進み、9時39分に

2026.09.14

ジオ・コスモスに映し出された環境時計は9時39分を指している
左から、島村理事長、野口氏、江守氏、毛利氏
 公益財団法人旭硝子財団(島村琢哉理事長)は、9月8日(火)午後3時から、東京都江東区にある日本科学未来館で「旭硝子財団『環境危機時計』調査35周年記念記者発表会」を開催した。
 同発表会では、世界中の環境有識者の危機意識を集計した2026年の最新時刻が、会場に設置された直径6㍍の高精細球体ディスプレイ『ジオ・コスモス』にて先行初公開された。
 建築・建材・ガラス業界においても脱炭素(CN)および省エネ建築の推進が必須となる中、環境リスクを可視化する定量的指標として注目を集めている。
 「環境危機時計」は、地球環境の悪化に伴い環境有識者が抱く人類存続への危機感を時計の文字盤(時刻)で表す意識調査指標であり、1992年の開始から本年で35周年を迎えた。
 前年(2025年)の調査時刻は「9時33分」(「かなり不安」の領域)を示すなど、気候変動や生物多様性の不確実性に対する強い懸念が記録されてきた。
 当日は、同財団専務理事・杉本直樹氏より、2026年の最新時刻(2年連続で6分進み9時39分に。紙面の都合上発表内容等は次号以降に掲載予定)および分析結果の公表に加え、日本の一般生活者の視点を集計した「第7回 生活者の環境危機意識調査」の結果も同時発表された。
 当日、会場では、元宇宙飛行士で日本科学未来館名誉館長の毛利衛氏による基調講演が実施されたほか、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次・第6次評価報告書主執筆者を務めた気候科学者の江守正多氏(東京大学教授)と、ミス日本2026グランプリで登山家の野口絵子氏による特別対談が行われ、科学的根拠と次世代の視点からそれぞれの意識を示す「私の環境危機時計」が発表された。
 宇宙船から見た地球の映像を映し出した「ジオ・コスモス」を背に、毛利氏らは講演したが、その姿は感動ものだった。
 発表会の締めくくりとして、同財団・島村理事長が講演会の感想と来場者にお礼の言葉を述べた後、次のようにあいさつした。
 ☆島村理事長のあいさつ(要旨)
 今回、ご登壇していただいた皆様に、現状と未来について、非常に考えるヒントを頂戴したと思う。毛利先生からは、人間らしい生活を続けていかなければならない。そのためには地球生命がどうやって生き延びていくかという話もありました。
 また、江守先生や野口さんからは、それぞれ専門的なあるいは実体験から感じられる話がありました。
 何か、環境問題があったとしても、他人事のように考えてしまう、それを解決するのは、自分ではなくて、政府であったり他人であったりする。環境問題が起こるのは誰かのせいで、他人のせいにしてしまっている人が多いのではないか。
 「環境危機時計」をきっかけにして、数字がどうあるのではなくて、これから若い世代に、美しい地球をバトンタッチしていかなければならない。
 我々は、これから先も自分事として、やれることは、小さなことでも、やり続けていく。そして、仲間を増やしていく。それがとても大事なことではないかと思いました。

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