日本板硝子、株式非公開化へ 資本を再構成し「新生NSG」始動
2026.04.06
日本板硝子㈱(以下、NSG)は3月24日(火)、世界最大級の資産運用会社であるアポロ・グローバル・マネジメント(以下、アポロ)とのパートナーシップを通じた資本再構成および非公開化(非上場化)を実施すると発表した。第三者割当増資による1650億円の資金調達と、主要金融機関による1400億円の債務の株式化(DES)を柱とする総額3050億円規模の抜本的施策により、長年の課題であった財務基盤を安定化させ、持続的な成長に向けた変革を加速させる。
今回の施策は、NSGが掲げる中期経営計画「2030Vision:Shift the Phase」の実現に向けた最大の経営判断となる。同社はこれまで、高付加価値(VA)ガラスへのシフトを推進してきたものの、外部環境の変動に耐えうる強固なバランスシートの構築が急務となっていた。アポロという強力な戦略的パートナーを迎え入れることで、資本の再構成を図り、人材や技術への投資を強化できる体制を整える。
資本再構成の具体的なスキームは、まずアポロ・ファンドが保有する特別目的会社「Lumina Japan Acquisition㈱」を割当先とする約1650億円の第三者割当増資を実施。その後、株式併合の手続きを経て、既存株主から1株当たり500円で全株式を買い取り、非公開化を行う。この500円という価格は、本件公表前営業日の終値に対して23・5%、第三者割当増資価格に対して11・1%のプレミアムを加えた水準に設定された。なお、2017年から優先株を保有するジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)およびUDSは、保有分を普通株式に転換した上で本議案に賛成する予定である。
並行して、主要金融機関による総額1400億円の債務の株式化(疑似自己資本化を含む)が行われる。これにより、有利子負債の圧縮と自己資本の増強が同時に達成され、同社の財務健全性は劇的に改善する見通しだ。
非公開化後の経営体制については、CEO直下に「Value Creation Office(VCO)」を新設する。VCOは組織横断でポートフォリオ戦略や成長戦略を管轄し、施策の実行スピードを最大化させる役割を担う。取締役会にはアポロが選任した日本人メンバーが新たに参画し、グローバルな知見を活用した企業価値向上を支援する。
業界関係者にとって注目すべきは、この変革が製品供給や技術開発に与える影響だ。NSGは「新生NSG」として、建築用・自動車用ガラス、およびクリエイティブ・テクノロジー(高機能ガラス)の各事業における付加価値創出能力を向上させるとしている。特に、脱炭素(CN)社会への対応やデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進といった「2030 Vision」の重点項目に対し、非公開化による機動的な意思決定の下で、より大胆な投資が期待される。
一連の手続きは、6月下旬に開催予定の定時株主総会で承認を得た後、11月に上場を廃止してアポロ社の子会社となる形で進められる。以降も、各国の関係当局の許認可や承認の取得を進め、2027年3月期下半期での完了を見込んでいる。
株式非公開化以降は、借入金を返済して財務の改善を図るほか、アポロ社の販路を活用してお州事業の立て直しを図る。また、次世代型太陽電池(主にペロブスカイト太陽電池)などの高機能品に対する投資を進める一方、次世代半導体のガラス素材の開発や販売の強化を図る考え。
なお、今回の抜本的施策の実施にあたり、株主を含む各ステークホルダーに対して、取り組む姿勢を示すためとして、細沼宗浩取締役代表執行役社長兼CEOをはじめとする執行役は、報酬を自主返上することを発表した。細沼氏は月額基本報酬の50%を6か月間、デニース・ヘイラー取締役執行役常務 CHROは、同30%を3か月間、相浦宏執行役常務CFOも、同20%を3カ月間返上する。
今回の施策は、NSGが掲げる中期経営計画「2030Vision:Shift the Phase」の実現に向けた最大の経営判断となる。同社はこれまで、高付加価値(VA)ガラスへのシフトを推進してきたものの、外部環境の変動に耐えうる強固なバランスシートの構築が急務となっていた。アポロという強力な戦略的パートナーを迎え入れることで、資本の再構成を図り、人材や技術への投資を強化できる体制を整える。
資本再構成の具体的なスキームは、まずアポロ・ファンドが保有する特別目的会社「Lumina Japan Acquisition㈱」を割当先とする約1650億円の第三者割当増資を実施。その後、株式併合の手続きを経て、既存株主から1株当たり500円で全株式を買い取り、非公開化を行う。この500円という価格は、本件公表前営業日の終値に対して23・5%、第三者割当増資価格に対して11・1%のプレミアムを加えた水準に設定された。なお、2017年から優先株を保有するジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)およびUDSは、保有分を普通株式に転換した上で本議案に賛成する予定である。
並行して、主要金融機関による総額1400億円の債務の株式化(疑似自己資本化を含む)が行われる。これにより、有利子負債の圧縮と自己資本の増強が同時に達成され、同社の財務健全性は劇的に改善する見通しだ。
非公開化後の経営体制については、CEO直下に「Value Creation Office(VCO)」を新設する。VCOは組織横断でポートフォリオ戦略や成長戦略を管轄し、施策の実行スピードを最大化させる役割を担う。取締役会にはアポロが選任した日本人メンバーが新たに参画し、グローバルな知見を活用した企業価値向上を支援する。
業界関係者にとって注目すべきは、この変革が製品供給や技術開発に与える影響だ。NSGは「新生NSG」として、建築用・自動車用ガラス、およびクリエイティブ・テクノロジー(高機能ガラス)の各事業における付加価値創出能力を向上させるとしている。特に、脱炭素(CN)社会への対応やデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進といった「2030 Vision」の重点項目に対し、非公開化による機動的な意思決定の下で、より大胆な投資が期待される。
一連の手続きは、6月下旬に開催予定の定時株主総会で承認を得た後、11月に上場を廃止してアポロ社の子会社となる形で進められる。以降も、各国の関係当局の許認可や承認の取得を進め、2027年3月期下半期での完了を見込んでいる。
株式非公開化以降は、借入金を返済して財務の改善を図るほか、アポロ社の販路を活用してお州事業の立て直しを図る。また、次世代型太陽電池(主にペロブスカイト太陽電池)などの高機能品に対する投資を進める一方、次世代半導体のガラス素材の開発や販売の強化を図る考え。
なお、今回の抜本的施策の実施にあたり、株主を含む各ステークホルダーに対して、取り組む姿勢を示すためとして、細沼宗浩取締役代表執行役社長兼CEOをはじめとする執行役は、報酬を自主返上することを発表した。細沼氏は月額基本報酬の50%を6か月間、デニース・ヘイラー取締役執行役常務 CHROは、同30%を3か月間、相浦宏執行役常務CFOも、同20%を3カ月間返上する。

